スモールステップ

      2019/09/11

掃除でも広い部屋を考えると「今日は時間がないから」とか「疲れているから」と、部屋の広がりに気持ちが向かい、逆に動けなくなることがあります。
だから「今日は机のこの部分だけ片付けよう」とスタートすると、気づけば机全体を片付けているし、そのついでに部屋全体に掃除がおよぶことがあります。

人生も長い時間を感じると、めまいを起こしそうになる瞬間があります。

だから、目標を立てる時には、成功する人は目標を細かく刻む。大きな夢を持ちすぎて動けなくなるのではなく、スモールステップに刻む。その小さな達成感は、次のアクションへのモチベーションになるからです。

100人の敵を前にして、その100人を倒す方法は「それ敵は一人、それ剣は一つなり」と、剣豪、千葉周作は語りました。「100人全員と戦う」と考えると気持ちは「不可能だ!」とネガティブになります。すると身体は硬直し、いつものパフォーマンスすら発揮できません。すると一人の敵をも倒せない。でも、自分に向かって来る、一瞬の一太刀(ひとたち)を振りおろす敵は、一人、剣は一つ!

 

 
だから、目の前の相手を倒すことだけを信じ、そこに意識を集中すれば、先の99人の敵は、意識から消え去り、一太刀、一太刀にのみに最高のパフォーマンスを発揮し、そこに100人の敵を倒す「剣の道」が開かれると説きました。

自営業であれ、サービス業であれ、会社員であれ、ふと道の途中で「自分は何処まで行けるのやら」と、将来に対してめまいを感じる事があります。それは、主婦でも、高齢者の介護でも、同じことが言えるのです。自分の体力、気力の先にある限界を意識し過ぎることがあります。そんな時は「今、出来る」ことに集中することです。マラソンであれば42.195キロを意識しないで、一歩一歩に集中し、景色を楽しみ、応援してくれる人の笑顔を味わえる人がフルマラソンを楽しめる人です。

 

アリゾナで仲間とのマラソン

 先が見えなくて、途方にくれる日は「今日をしっかり生きた自分」をねぎらい、自分をほめることが必要です。人生は先の見えないマラソンです。そして、適度にサボることです。
そう適度に休む。

僕はスタッフに声をかけます。
「上手くサボれよ!」

 

 もちろん、僕にわからないようにサボってねと(笑)
気持ちよくダマしてくれよと😙

これは全ての組織でも大切なことです。上司でも、夫婦でも、結婚のスピーチの定番の「お互いに両目で見ないで、片目で見る必要」があります。お互いに両目でアラ探しをチェックし合うと、お互いに息がつまります。上手にサボって、お互いに見ないフリをすることです。

コンサートのチケットが、一番手に入らない人気グループ「嵐」が休業するというニュースが、日本や、世界の嵐ファンを驚かせました。リーダーの大野君からの引退の話が出たのがキッカケだったそうです。ジャニーズ事務所で「活動休止」が許されるなんて思っていなかったそうだから、大野君から、普通の自分に戻り、自由な生活をしたいと切り出したそうです。

僕は嵐の一人一人を知らないし、テレビから垣間見る印象でしかなく、間違っているかもしれないけれど、リーダーの大野君から引退の話が出たのは、彼の真面目そうな性格からしてもわかるような気がします。
絵にしても、釣りにしても、玄人はだし(プロも驚く)にのめり込むのは、何もかも一生懸命に真剣に考え、極めようとする彼の「真面目さ」だと思う。一見するとグループの中で、一生懸命に見せないで、気がぬけたように見せるのは、それだけ、彼は「過度に周囲に期待させては、期待を返せない」という不安からの反動形成だと感じていました。だからスターであり続ける不安、自分が周囲に期待に応え続けることの将来への息苦しさを彼は感じたのだと思う。

昔、嵐のメンバーの一人である松本 潤君が何万人の前でコンサートした日に、一人で部屋でご飯を食べたり、洗濯している自分が「不思議で面白い」と感じると言った、記事かインタビューかを見た事がありました。以前、それを別のことでブログに書きました。

演じている自分を楽しめる松潤と、アイドルを演じ、見られることを真剣に考え過ぎるリーダー大野君の性格の違いが現れています。

でも、この大野君の心情は多くの人も感じることではないでしょうか?
将来の不安に押しつぶされそうになる時は、誰にもあります。
そんな時には、あまり遠い未来の広がりに意識を向けないで「今、ここ」のやるべき事に集中することです。スモールステップだけを見つめる。

僕も1ヶ月のスケジュールを見ないようにしています。ここ数日の一太刀だけに意識を向けて来たので、過去から今まで僕自身も走って来られました。

2020年まで嵐は、グループ「嵐」で頑張るという目標は、スモールステップになるのです。それからの未来をどうするかは、その時の彼らが、結論を出せば良いのです。周囲があれこれ言うべきことではありません。

僕には、彼らは広がり過ぎた未来から解放され、最高のパフォーマンスを発揮する予感がします。そう思うとリーダー大野君は、仲間をも自縛から解放し、グループ「嵐」の最高のパフォーマンスを発揮できる口火を切ったのですから、やはり彼は嵐のリーダーなのだと感じました。


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2010年11月27日ブログ<もうすぐ明ける・・・> 

 

 

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