人間関係の分散率をあげよう!

      2019/04/21

 12月に入りました。

 天気予報では暖冬だと言ったり、ある地域はカメムシがたくさん出現してるから雪がたくさん降る???と、ニュースで伝えていた???
 
 何より天気しかり、未来予測は誰にもできません。

 大切なのは、どんな時にも自分自身を安定させて、ブレなくすることです。それには、強い内側の筋肉を鍛えることです。身体のバランスを保つには外筋より内筋の強化が大切だと言われます。

 これは身体だけではありません。人生にも言えることです。

 ファッションや身だしなみなど、外見的に一流の持ち物を持っていても、内側の心が弱ければ、将来の不安に支配されうつ病になってしまったり、人の評価を気にするあまり他人と競争し、嫉妬で眠れなくなり不眠症予備軍になったり、セレブな旅をし、絢爛豪華(けんらんごうか)な家具に囲まれた大豪邸に住んでも、大切な人に愛されない孤独に苦しんでいる人もいるのです。
 
 だから、心の充足感(内筋を鍛える)が大切なのです。

 


 では、どうすれば心の内筋が鍛えられるのでしょうか?
 心の強い人とは、どのような人でしょうか?
 恋愛でも、夫婦でも、友人関係、職場生活でも、心の強い人は、まずは人間関係が広いことがあげられます。これを「人間関係の分散率が高い人」と呼んでいます。
 
 学校時代に、仲間の言葉で自殺する生徒も、世界が「学校だけ」に限定されているからです。幼稚園のママ友との関係で苦しむお母さんは専業主婦に多く見られます。それだけ、世界が幼稚園のママ友に限定されるからです。働いているお母さんはママ友だけではなく、職場の人間関係にも時間を使います。
 ですから、ストレス度が低いのです。

 また、子育てだけにすべてを捧げているお母さんは、子どもと向き合う時間が多い分、子どもの成績に一喜一憂します。夫だけが、すべての主婦は、愛するのは良いことですが、夫婦間の隙間をなくし、夫の行動をいつもチェックし、夫の言動、態度にイライラして自ら傷つく率も高いのです。

 いや、新聞やニュースで報道される悲しい事件は、人間関係がせまく限定されてしまい、考え方にも偏りがあることで悲劇が生まれます。
 「身内にこう言われて、ついカッ💢となって」「会社をはじめ、社会のすべてが許せない」「あの娘が振り向いてくれなかったから」「子どもの未来に、不安を感じて」これらは生きる世界が限定されている証拠です。

 もちろん「社会が許せない」と言っても「会社の一部の人を」=「 社会、みんなが」に拡大して怒っているのです。

 どちらにしても、心の視野がせまい人々はストレスを過度に感じやすくなります。

 ご主人に浮気された奥さんが、言葉では許したのだけれど、腹が立ってイヤミを毎回言ってしまう。そのことに落ち込み、さらに自己嫌悪になってゆく。
これは怒りの「魔のスパイラル」です。

 このように一つに世界が限定され、そのことだけに心が縛りつけられ過去に支配されてしまっています。

 心理の教室では「どうしてあんな狭い世界だけを見ていたんだろう」と過去を振り返る人が多いのです。これは自分の世界が広がった証拠です。

 だから、自分自身が不安定(Identity crisis)な人は、まず人間関係を広く広く拡げることです。今はSNSやスマホの普及により、人間関係は広がっているように思います。ところが現実は、その逆です。リアルな人間関係がないために「孤独感」「不安」を感じる人が、年々多くなっているのが現状です。

  どうしても都会化され、均一化された情報にふれていると、星の数の多い格付けの高いレストランで食事をし、異業種交流会でも、似たような範囲の人びとが集って時間を過ごしています。どちらにしても広そうに見えても、せまく限られた内輪集団に出会うのです。

 本当に自分の価値を高める(Identity capital)には、部屋の中でネットサーフィンによって得た情報ではなく、生きた偶然の出逢い✨✨を広げることが大切なのです。

 でも実際は、人間が生きかたを変えるのは、本当に難しいことだと実感します。

 子どもの教育に不安なお母さんに、僕が「子どもの心理を教室で勉強したらいかがですか?」と言うと、「今年、子どもが受験なので、子どものそばにいなければいけない。受験が終わったら来ます」

 僕は「親と子どもの距離をおき、客観的に子どもと向き合うためにも学ぶのは『今なのに』」と苦笑いして終わります。
 
 親の介護で苦しむ人に「介護とは『ゴールの見えないマラソン』だから、長く介護を走りきる為にも、息抜きに給水エリアやマッサージと思って、老人の心理を教室で学ばれたら」と言うと「私がそばに居ないといけないから」と、また頑張ってしまう。だから、年老いた親に時間を取られている分、余裕がなくて感情的な言葉を親に言ってしまって、また、さらに自己嫌悪になって落ち込んでしまう。

 彼氏と「デートしよう」と、約束していたのに、彼からのメールで「上司に誘われて断れない💦」。彼女は、彼に電話なりメールで「いかに不誠実であるか!」「非常識だ!愛情がない証拠だ!」と正義の怒りで相手を追いつめる。さらに同世代の内輪集団に相談するから、当然「貴女が正しい💢」となってしまう。
 そして、やがて追いつめられた彼氏に別れを告げられる。その時には、友人は責任を取ってはくれません。突然の別れなどありえません。冷めていた期間が、彼には少しずつ存在していたはずだから…

 人は「頭」では分かっていても、内筋の「感情」では不思議と同じパターンの行動を繰り返します。これが「魔のスパイラル」です。

 

 
 多くの人々が「魔のスパイラル」から抜け出したいと思いながら、いつものパターンに引きずられて行く。
 
 《魔のスパイラル》から抜ける方法。

 ①いつもの行動は、自分のパターンだから、他の習慣を身につける。
 ②その為には、いつもと同じ取りまきではなく、外の集団と出会う。
  ③その為にも新しい場所に行き、日常から少し離れて自分と世界を見てみる。
 ④自分の生きかたにしがみつかず、新たなやり方を試す。
 ⑤その結果を出し、新たな関係を大切な人と築く。

 そして、教室の皆が過去を振り返りながら言うように、なぜ、あの頃は「狭い世界」で生きていたんだろうと思えたら、学問の世界も、メンタルの教室も、人を成長させる安全地帯になる。

 

 久しぶりに来た受講生も、気がついたら「魔のスパイラル」に入っていました💦と言われるくらい、内筋を鍛えるのは、つねに意識することが必要ですね✨✨

 


 また、どこかで聞こえてきます。

 


   「えぇ、頭では分かっているんですけどね💦」

 


 ハイ、それが魔のスパイラルですね。

 

 

 

 

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