寂しい時には「孤独のエクササイズ」を!

      2024/04/02

   

     

 クリスマス前後は街も楽しく華やかですね。

 そのぶん孤独を感じる時期でもあります。

 人は孤独を嫌います。人間は石器時代から脳は変わっていません。人間という存在は生き物の中では最弱動物です。牙や爪もなく皮膚も強くありません。

 しかし人類は、仲間と協力することで生き延びてきたのです。他人の発明と新たな発見を積み重ね科学文明は構築されています。一人の人間では複雑な文明は創れません。その結果、今は人類は食物連鎖でトップの地位まで昇りつめました。

 だから人間は生き残るために「つながり本能(群居本能)」を求め、他人との関係を必要とします。

          

   

 また人間は授乳から身の回りの世話まで、親に依存する時期が他の動物よりも長期です。ですから赤ちゃんにとって「孤独」は死を意味します。それが大人になっても「孤独」を心から恐れるのです。

 もちろん「一人が良い」という人もいますが、人は公共サービスを含め様々な分野で、文明の世話になっています。永遠に誰にも頼らないでは生きることは不可能です。どんなに金持ちでも、仲間に恵まれていても、ふと一人になると孤独を感じるのは、脳にプログラムされた幼少期からの警報不快装置です。

   

 心理学者のA・エリスは、孤独が絶望的なのは赤ちゃんの時期が最大で、大人は自分の意見を持たないと逆に危険だと警告します。たとえば、国に逆らえないために戦争で家族を奪われたり、会社では上層部に逆らえないで会計を誤魔化したり、若者も詐欺グループの手下にされることもあります。また、孤独はよくないと思っていると冷静な判断能力が下がるので甘い言葉にだまされます。

 もちろん大人でも「ふれあい」があるに越したことはなく、楽しくもあります。でも幼児のように「いつもふれあいがないと生きられない」わけではないのです。

 真なる大人は赤ちゃんと違って「孤独でも生きられる」のです。大人になれば孤独で死ぬことはありません。もちろん「積極的に嫌われろ」と言っているのではありません。好意を持たれることは好ましいことです。でも人に嫌われることを恐れて生きていると自分に頼れなく自信もなくなります。

 真なる大人は「荒野の中に一人たたずんでも生きてやる!」この潔さが自己信頼感です。恋愛でも家族でも誰かに依存して幸せにしてもらおうと受け身になると「裏切られた」「こんなはずじゃなかった」と人間不信に陥ります。

   

      

 もともと人間は「一人で生まれて一人で去っていく」存在です。誰と一緒にいても、その自立性は忘れてはいけません。その自立性がある者同士が協力するから人間は強いのです。長続きする夫婦は自立性が互いに確保されています。そこには恨みも憎しみも裏切りも存在しにくいのです。

 DVで苦しむ夫婦も基本は幼児的に依存関係です。忘れないでください。孤独はよくないのではなく、孤独が一瞬でもあってはいけないと信じている愛情乞食、ふれあいの中毒患者が怒りを持つのです。人は孤独に耐えないといけない時があり孤独でも大人は死なないと、いつも自分に言い聞かせる必要があるのです。

 もし今、あなたが孤独なら、誰もが大人は、その孤独に耐えながら生きています。「自分だけが孤独だ」が強烈に孤独を深めます。大人の孤独は「死にいたる病」ではなく、自立して生きる練習の時なのです。

 孤独を恐れて、あなたは何にしがみついていますか?

 この時期こそ孤独のエクササイズを…

   

   


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心理カウンセラー衛藤信之
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