完璧と思った時にダメになる不思議。

      2019/04/21

 「どうしたら先生のように人前で緊張せずに話せるのですか?」
 「僕も緊張していますよ」同じテーブルの一同「え~っ‼」

 それは、ないわって感じなのでしょう••••

 でもね、メンタルの講師たちは正直に言うと全員が緊張タイプだと思いますよ。メンバーに確認したことはないけれど••••

 それに講師として緊張もしないで舞台に立つなら、僕は講師は失格だと思っています。

 毎日教室があるから、僕は毎夜、人前で話している計算になるのだけれど、いつもある種の緊張感があります。

 今日も講座を満足してもらえるのか?
 講座中も、全員が理解できているだろうか?
 わかりやすい事例は、この瞬間では何なのか?
 どんな〆方が感動するか?

 などなど、毎回が講師は真剣試合なのです。

 だから「講座に慣れる」と言うことは緊張感もなく同じ話をして、参加者が違うのに、その違いを無視して同じテンポで話を進めることになるのです。それでは、講師失格です。

 売れる営業パーソンは、やはり毎回緊張してお客さんと接しているのです。

 いつも同じ手順で、プレゼンをして、同じタイミングで契約書を出してクロージングに持ち込む人は、お客さんを見ていないと思う。

 なぜなら、自分のプレゼンを手順どおりに話すことに囚われている。手順どおりだから、営業の本人も仕事の面白みに欠き、マンネリ化に落ち入り、お客さまもただ、説明を聞いているだけで終わる。ハイ、お疲れさま!って感じ。

 だから、そんな緊張感のない営業パーソンは、売れる人にしか商品が売れない。買う気のない人が、気がついたらその営業パーソンに惹かれ、商品に魅せられて契約書を書いている。それが営業なのだと思います。

 前に「極める」というタイトルのブログで書いたことですが、その醍醐味を日夜追求していく人が、仕事を面白くする人なのです。

 奇しくも、同じ食事会で、違うテーブルで「どうしたら、結婚生活上手くいきますか?コツを教えて下さい!」と質問されました。

 僕は「まず奥さんの話を帰ったら30分は一生懸命に聴く!」
 「時折、奥さんを連れて外食をする!」
 「たとえ自分のポケットマネーであっても一万円以上買う時は、事前に奥さんに相談する!」って言ったら、それだけをすれば良いと思うでしょ。だったら、あなたは失敗しますね!

 「そんなコツがあれば、僕も知りたいです!」と僕。(キッパリ)

 ハイネは「結婚とは、いまだに完璧で安全な航路を発見できない荒海である」言っています。

 これさえやれば完璧だと思っている人は離婚されると思いますよ。

 だって、人間関係に完璧なんてない。だからこそ分からないから、相手のことを「分かりたい」という努力をするのです。

 「給料入れているのだから」「それなりの不自由のない生活をさせてやっているのだから」とタカをくくっている人が離婚されるのです。

 仕事でも、講座でも、結婚でも、はたまた、恋でも「これだけで相手は満足している」と自己満足した段階で、人は失敗の可能性に近づいているのです。

 それを人は慢心と呼びます。
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