子どもの対応と大人の対応の違い…

      2023/03/11

 YouTubeをするようになるとコメントをもらいます。

 そのコメントの中には「批判することだけを目的にしている人が多くいるのだなぁ」と驚かされことがあります。   ですからユーチューバーで活躍される人の中には批評・批判されるのが苦しくなってYouTubeを辞める人も多くいると聞いています。

 批判は心理学では幼児性と言われています。子どもはすぐに反射的に指摘します。「イヤダ」「キライ」「バカみたい」とか、これを間違い指摘反射(The righting reflex)と呼びます。批判する人もネガティブなことを言って仲間を欲しがっているのが文章の端々に読み取れます。  「こんな風に思うのは私だけ…」「なんだか怪しくないか…」と、誰かに賛同を欲しがっているのが読み取れます。
 きっと淋しいのかもしれません。

 何より心理カウンセラーとして、批判は自分の人生を台無しにする可能性があります。それは批判精神は後ろ向きな自己顕示欲だからです。

 例えば、ある小説が賞を獲った時に、自分自身ではその小説を読まないで、誰かの批評家の文章を引用して「○○文学には愛がない」と、当てずっぽうで批判してみる。またはニュースでも、誰かのコメンテーターの言葉の一部を流用して自分の見解として語ってみる。または、映画の誰かのコメント流用して、あの映画は「キャスティングミスだね」とか「脚本に問題があるね」「あのサッカーチームではJ1昇格は無理だね。メンバーの入れ替えがないから」とか…

 このパフォーマンスは周囲に注目させる絶大な効果があります。ただし、これは前向きで明るいパフォーマンスではなく、自分の努力も知力も使わないでする後ろ向きなパフォーマンスです。これも幼児性の表れです。

成熟した大人は、相手の良い点を一生懸命に見つけるように努力します。なぜなら、相手の美点を見つけたり、ほめるには、センスと知力、何より優しい人間愛が必要になるからです。周囲から愛されている人は、批判される人の立場になって慎重に意見を述べます。

 自信のない人ほど、自分の意見にこだわり過ぎ、相手の落ち度を探そうとします。反対に人間的に魅力がある人は、たくさんの視点で考えます

 人間的に成熟した大人は他人に簡単にダメ出しはせず、なるべく良いところを探そうとします。「この人の伝えたいことは、こうかもしれない」「もしかすると、あんな意味があるかもしれない」また、相手の意見を、まずは受け入れる包容力を持っています。しかし、自分に自信がない人は、自分の正しさしかみようとしないで、最初から「批判することが目的」なので、批判路線まっしぐらで立ち向かってくる。だから、いきおい引っ込みがつかなくなると、子どものようにヒステリックに自分の主張をまくし立て感情的になるしかないのです。

 僕が心理カウンセラーとしてあげたいのは、この批判精神は自分自身のエネルギーをも、蝕む危険なパフォーマンスだということです。誰かを批判することばかりが癖になると、自分の前向きなチャレンジ精神にもブレーキがかかります。批判精神ばかりを増幅することで、自分が何かをスタートする時にも、自分にも批判能力が向いてしまい「これもくだらない」「これも批判されて笑われるかも」と自分自身の「やる気のエネルギー」を失ってしまいます。

 やがて人生が面白くなくなり、そのイラ立ちは、さらに過激に「誰かに文句を言いたい」という批判精神へとエネルギーを注ぎだし、誰かに文句を言うだけのマインドになってしまうのです。

 批判精神は麻薬常習患者と同じで止められなくなっていきます。




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心理カウンセラー衛藤信之
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