優しかった頃の日本人!

      2019/04/21

 9・11テロの時に僕はアメリカにいた。

 そのテロの首謀者とみなされるビンラディン容疑者がアメリカの特殊部隊によって40分の作戦で殺害されたという。

 イスラム教徒の中でもテロは納得できない••••でも、アメリカの武力を背景に正義の名の下で、一方的にイスラムの聖地であるサウジアラビアに進行し石油の利権を奪うやり方は許せない!
と思っている人は多い。

 また、ビンラディンを育てたのはアメリカでもある。

 ソ連のアフガニスタンへの進行を抑えるために、国を守る義勇軍として戦う、若いビンラディンたちに軍事物資を流し、武器指導をしたのはアメリカ政府でした。

 そして、ソ連の脅威が無くなると、今度は、味方だったアメリカが権利を奪おうとしてサウジに進行した。

 彼らは二つの大国の利権争いの中で、自国を守るためにテロ集団へ闇の世界へと落ちて行ったのです。

 だから、サウジの大金持ちであったビンラディンが、親からの財産を投げ出してでも、アメリカと戦う姿に英雄視するイスラム教徒は多いと聞く。

 憎しみの連鎖が終わらない••••

 誰かが、憎い誰かを殺害し、その愛する誰かを殺された人々が、また憎き誰かに変身してゆく。

 くり返される憎しみの連鎖•••••

 太平洋戦争の真っ最中に、アメリカ合衆国のある将軍が「死亡」と、日本の学徒兵舎に伝令が届いた。すると多くの学徒兵たちは「バンザイ!万歳!」と声が起こった‼

 するとある軍士官が「敵であっても、人が病で死んだ時に、人の不幸を喜ぶ奴は武士道がない。慎みたまえ!!」と怒鳴ったと言う。

 あの戦時中に、そう叫べる強き、優しき日本人がいたことに僕は驚き、憧れる。

 いま、アメリカ国内では、ニューヨークでも、ワシントンでも「USA!USA!」と人々の歓喜の声が響く!

 あのテロを経験すれば、わからなくもない•••••

 でも、僕はやはり武士道でありたいと思う。

 そして、今、心から願うのは憎しみの連鎖が終わること••••••


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