夢は人を傷つけない!

      2019/04/21

 夢に到達しないから、自分はダメ人間だと泣く人がいる。

 僕は「夢は人に力を与えるもので、夢が苦しみになることはない」と思っています。

 この夢を「目標」に置きかえてもいい。目標は人に力を与えるもので、苦しみを与えるものではないのです。

 夢は、その過程を楽しめれば、夢に生きることができます。夢もなく、ただなんとなく生きている人よりもずーっといい。

 でも、夢の途中を楽しめなくて、その夢全体の完成が、人生のすべてになる人は、夢に苦しむ。



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 今日はAさん、Bさん、Cさん、Dさんに会いに行くと決めて出かける。

 でも、Aさん、Bさんには会えたが、Cさん、Dさんには会えなかった。健康的な人はAさん、Bさんに会えたことを楽しむことができます。そして、Cさん、Dさんに会えない現実を受け入れる。

 しかし、自分を好きになれない人は、Cさん、Dさんに会えなかったこと、つまり自分の努力不足を責める。自分が努力しても、相手にも都合があるから、Aさんとの会話が長引く時もあれば、Bさんに少し待っていてと待たされることもある。
  

 これは、自分の努力とは関係がないのです。それに一日の時間は誰もが制約されています。それでも、ノイローゼの完璧主義者は自分の努力の無さを責めてしまいます。

 掃除でも、家事でも、できた範囲の掃除をして満足できる人と、出来なかった自分を責める人がいます。

 ウツ病の人も、出来ない自分を責める傾向にあります。だから、自分を責めてイライラしているから、今すぐ自分が出来ることも見えなくなり、何も手につかないパニック状態におちいります。

 さらにすべての活動ができない気分に襲われて、動かなかった自分を責めるようになり、気分は深く落ち込んで、ウツ症状を深刻化させる。

 フロイトは心の機能(自我)の一つとして「欲求を満たす順序」をあげています。優先順位を決める能力です。

 だから、あれも、これも一度に求めて、パニックにおちいる人は、自我の確立ができていない人とも言えます。

 「二兎追う者は、一兎も得ず」なのに、生きることが苦しい人や自分がキライな人は、すべてのウサギを手に入れないと気が休まらないタイプです。

 人生を楽しんでいる楽天家は、ウサギとたわむれることを楽しめるのです。

 もう一度あなたに伝えます••••

 「夢は、人を傷つけない‼」

 だから君、自分を傷つける夢を捨てて、自分を応援してくれる夢を持とうよ!


日本メンタルヘルス協会:衛藤信之のつぶやき





























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