あなたの生きるエネルギーを引き出してくれる存在

      2023/08/18

 5月5日は、こどもの日でした。

 多くのマスメディアでは「子どもたちを守ろう」と呼びかける特集が組まれていました。もちろん、僕も大賛成です。でも、一方でストレスに弱い子をカウンセリングの現場で見かけます。ですから国も行政も「ストレスを無くそう」といった方向に進んでいます。

 僕自身はストレスのある家庭で育ってきました。そのお陰で意外と精神は図太いように感じています。

 さて、こんな事例をご存知ですか?
 夏のスタミナ食であるウナギは、年々減少しています。養殖をしたくても稚魚のシラスウナギの数も減少しています。一番、輸入量が多い香港だけでなく、最近ではカナダからも輸入しています。でも、ウナギの稚魚であるシラスは弱いので、カナダから10数時間かけて運んでくると、8割から9割のシラスが死んでしまいます。これには水産庁は頭を痛めた。採算が合わない。そこで昔から果物もストレスを与えたほうが強くなると言われていたので、ものは試しにシラスウナギの中に天敵であるナマズを入れて運んでみました。するとナマズに1、2割のシラスは食べられてしまったのですが、8、9割のシラスウナギは元気で生き抜いたのです。

 シラスウナギ達は、ナマズに食べられまいと、動きまわり生存エネルギーがMAXになり元気で到着することができたのです。ストレスなく運んで1〜2割しか残らないのに、ストレスをかけると8〜9割生きて到着します。これは自然界でも言えることですね。フルーツも、ある時期には水を与えないでストレスをかけることにより果物の甘さを引き出します。

「子どもの住みやすい社会の構築」は、僕は両手を挙げて賛成です。

 でも、ただストレスを完全に取り除き、甘やかし社会の構築は、彼らから生きるエネルギーを奪い、ただ死にたいんじゃなく「なんとなく消えたい」「ただ人生から降りたい」と自死に走る若者たちを一方で作ってしまっているように感じています。

 この世界はサバイバルだと思うと生きるエナジーは増幅し、この世界は幸せになるのが目的です…と言われ続けると生きるエナジーが落ちてしまいます。

 この「人間の根本的原理」を理解せず、我が国の方針は、ますます、生きるエネルギーを奪ってしまうのではないでしょうか?

 こうして考えると社会はシラスウナギはナマズのせいで生きていけます。ナマズもシラスウナギのご縁で生きていけるのです。僕たちは、すべて敵か味方かに分けてしまいます。「絶対に敵なんかいないほうがいい」と思ってしまいます。

 でも、その人のお陰で強くもなるし、学ぶことが多かったのかもしれないと今は思えています。

 さて、あなたにとっての「ナマズさん」は誰ですか?
 サザエさんの話でないですよ…あれはアナゴさん❣️



▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
心理カウンセラー衛藤信之
公式LINEアカウントができました!

お友だち追加よろしくお願いします。
https://ws.formzu.net/sfgen/S66282504/
今なら4日間の集中講座プレゼント中
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は image.png です

 - ブログ

>