不安な時には、「りんごの木を植えよう」

   

 

 世界で戦争のニュースが飛び交い。

 

 

 ニュースは、まるでシミュレーションゲームのように美しい女性のアナウンサーの口から最新兵器の名前が飛び出してくる。有識者は「軍事力を背景に…」とか「大国の思惑が」とか…誰もが、まるで バトルゲームのように。

 その兵器の下で何も知らない人や動物が命を落とすことも…気に留めないかのように…

 

 この不思議な日常に僕たちは生きています。

 その不安な時に「予言」が流行します。「先を知っていたい」という人間の防衛反応です。

 

 

 冷戦時代は「1999年7の月、空から恐怖の大王が来る」とノストラダムスが流行りました。2012年にはマヤの暦の終わったことで「地球は終わる」と言われました。
現代は漫画から「2025年7月5日に大災害が起きる」と不安の波が広がっています。

 もちろん「備えあれば憂いなし」備えは何よりも大切です。でも、人間の運命として誰もが明日はわからない命です。

 

 僕の好きな言葉に「たとえ明日、世界が滅びようとも、私は今日、りんごの木を植える」のフレーズが好きです。

 

 明日、あなたが存在するかは、誰にも約束はされてはいません。

 
 動物はせっせと子どもの為に狩りをし、鳥たちは巣を作り餌をせっせと運びます。彼らは命のギリギリまで役割を果たします。

 

  

 人間は前頭葉という脳が発達したために、明日を憂い、未来を不安がる生き物なのです。もちろん、その結果、文明が発達したことは喜ばしいことですが…

 でも、一日中不安と付き合って生きると、脳内でコルチゾールが過剰分泌し、不眠、疲労、免疫の低下で身体の病気などのきっかけとなります。

 だから、不安な時こそ、未来を信じて「りんごの木を植えるのです」
 それが、恐怖から離脱する方法です。

 

 

 

 戦艦大和が沈む時に吉田滿という海軍少尉は、海に投げ出された海兵隊がパニックで、救助船のロープの下で引きずり合いをしているのを見て、拳を振るって、順番にロープを登らせました。

 彼も、火が広がる海上です。でも彼は、自分は助かるよりも仲間をどれだけ「故郷に無事に届けるか」それしか頭になかったからです。

  

 東日本大震災の津波が襲う中、南三陸町の役場の遠藤未希さんは、最後まで多くの人にスピーカーで避難を呼びかけ続けました。彼女もまた恐怖の先にある、人の命の為に、未来のりんごの木を植えた一人です。

 
 ナチスの収容所の中で、最後まで讃美歌を歌い続け、心の自由の尊厳を守ったパウル牧師もそうです。

 その収容所で精神科医のフランクルも「すべてを奪われても、生きる意味を選ぶ、自由だけはナチスには奪えない」と彼も、りんごの木を心の庭に植えました。

  

  

 皆さんは、そんな偉い生き方は私にはできないと思われるかもしれません。では、親鸞の「有縁を度す」を紹介しましょう。まず、あなたが生きる意味が分からない時には、縁のある(身近な人)を助けよ(度す)という意味です。

 

 誰かに笑顔を向ける。
 悩みを一生懸命に聞いてあげる。
 家族にご飯を作る。
 職場に花を一輪さす。

 

 それは誰かの幸せにつながります。

 

 あなたのりんごの木は、目の前にあります。世界がどうなるかではなく、あなたが今日を「どう生きたい」かが「あなたの人生なのです」

 不安をあおる「予言」よりも、僕も今日、未来を信じて「りんごの木」を植えます。

 
それが心理カウンセラーの姿だと信じるから。

 

  

  

 

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心理カウンセラー衛藤信之
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