Home 受講生の感想レポート ちょっとした出来事の中に幸せを見つけられる人は素晴らしい
ちょっとした出来事の中に幸せを見つけられる人は素晴らしい

東京校  大空 隆さん(45歳 男性)


思えば、なぜ私がメンタルと知り合ったかというと、私が信頼している同僚が紹介してくれ、一緒に体験講座へと誘ってくれました。基礎コース前編・後編講座を通して私が学んだことを確認しながら、自分にどのような変化があったかを綴っていきたいと思います。

まずは、前編2回目の講座のIメッセージ(自分自身の気持ちを素直に伝えるメッセージ)です。以前、私は職場のコーチング研修でIメッセージについて学びました。しかし実際に現場でどのように使うのか?いま一つ分からず、日常の中で使えずにいました。しかし、メンタルの講座で、自分の第一感情(嬉しい、悲しいなど、最初に感じた感情)をそのまま相手に伝えるだけで良いと聞いて、そうだったんだと目からウロコでした。

色々な研修に参加して、色々な学びを得ていますが、実際に現場で実践するとなると、結びつかない事が多くあります。しかしメンタルでの今回の学びはとても分かりやすく、すぐに実践することが出来ました。

部下が遅刻した時に、以前の私であれば、「どうしたの、大丈夫?」と声はかけていましたが、心の中では「遅刻なんかして!」と考え、遅刻の理由も聞かずに対応していました。部下は直ぐに仕事に就きながら理由も言わずに立ち去ってしまう場面も多かったように思います。

しかし、Iメッセージを学んでからは、
「どうしたんだ、君が遅れてくると聞いて身体の具合でも悪いのかと心配だったんだ」
と伝えると…

「ありがとうございます、次からは気をつけます」と言った反応が返ってきました。

また、面接があった時に
「スタッフが頑張っている事に対しても、君が取り組んでいる事だけど、私は君が早くに対応してくれてとても嬉しかった」と伝えると、
とても素直に喜んでいるスタッフの顔を見て、私もとっても嬉しい気分になりました。

またある時、上司から“新人のSさんが仕事を辞めたいと言っている”という話しを聴いて、私も少し話がしたいなと思い、声を掛けました。

Sさんに話を切り出す時に、実は上司に話しを聴いたんだけど、「Sさんが急に辞めたいと言っていると聞いて、なにかあったのか、すごく心配だったんだ」と第一感情を素直に伝えました。すると、Sさんは自分の家族への思いや、職場に対する思いを素直に話してくれました。話し終わった時、Sさんから、「話しを聞いてくれて、ありがとうございました。少し楽になりました。」と言ってもらえました。
その後、上司との面接で「もう少し辞めないで頑張ります。」と伝えたそうです。
第一感情を素直に伝えるだけで、「相手の心を引きつけることが出来る」ことが良く分かりました。今後もどんどんIメッセージを活用していきたいと思います。

次に後編講座の「論理療法」で学んだ、「ABC理論」です。
A:出来事は=C:感情・結果にはならないと言う事、「私たちの感情に影響を及ぼすのは、私たちの受け取り方である」と言う事を学びました。「受け取り方で全ては変わる」確かにその通りだと思いました。

講座の中で、自己分析ビリーフテスト(物事の受け止め方のテスト)を行ったとき、私は「人に好かれなければならない」「相手の心を傷つけてはならない」とい項目は、“強くそう思う”という項目に○がついていました。人に好かれなければならないというビリーフが強い私は、職場の中でスタッフや、他職種の人と話している時、自分が思うように返答してくれない人に対して、自分の事を嫌っているに違いないとか、なんであんな態度なのだろうと相手の反応や態度に原因があると考えていました。自分の態度や話し方がどうだったか?相手がどういう状況だった?といった事はあまり考えていなかったように思います。

ある時、書類のダブルチェックをした際、チェックした書類に不備があったことがありました。そのダブルチェックについて、自分は常々、最初に書いた人が十分に注意すればダブルチェックは必要がないだろうと考えていたのです。その書類を記載した人と話した時、「書いた人に責任がある」と言ってしまった一言に、相手は突然切れたように憤慨し、ダブルチェックしたのは誰ですかと言い放ち立ち去ってしまいました。

私は突然の相手の予期せぬ対応に戸惑いながらも、相手の性格や、その時の相手の気分に問題があったのではないかと考えていました。自分の中では、決して自分に問題があるとは考えていなかったのです。この後、その相手とは気まずい関係になり、自分にとって苦手な相手、なるべく関わりたくない相手になってしまったのです。

自分は子供の頃から、時々ふっと、嫌なことや嫌いな人のことを思い出すことがあり、その想像を膨らまして、どんどん悪い方へ悪いほうへ考えてしまう傾向があります。この時も、何度も同じ事を考えながら、事実ではない事を悪い方へと思いをめぐらせ、嫌な思いをしてきました。

メンタルを受講し、何がいけなかったんだろうと考えた結果、自分の方にも、「最初に書類を記載した人が、しっかり責任を持って書くべき」という思い込みと、自分の言い方や態度はどうだったのかを振り返ってみると、「相手が悪い」という思いが、露骨に態度として現れてしまっていたのだと思います。また相手が、どのような心境だったかについても考えがおよびませんでした。そんな私の対応にも問題があったのではないかと思うことが出来ました。

あの時、私も自らのダブルチェックのミスを謝罪し、お互いに気をつけましょうと言えれば、些細な事で争う事もなく、お互いに気をつけていこうという気持ちになれたんだと思います。些細なことから人間関係を壊してしまうのはつまらないし、仕事を楽しんでいく事も出来なくなります。
今後は、「相手がどのように考えている?」を考え、何かあった時には、できるだけ物事を客観的、多面的に捉えていけるようにすること、もし相手の立場だったら、どう思うだろうと考えながらコミュニケーションを図っていこうと考えています。

この講座で学んだ、「有縁を度す」まず縁のある人、身近な人を助ける事を意識して周囲の人達と、良好な人間関係が構築できるようにして行きたいと思います。「他人と過去は変えられない」まずは自分が変わっていこうと思います。それが結果的に自分の人間関係を良好に保つ為には役立つ事を実感しました。

次にストレスなく生きる心理学の講座で学んだ、“ゲシュタルト療法”では「受け取り手」が「どこに焦点を当てているか」が重要である。と言う事を学びました。確かに私もつい自分の足りない点に対し、
あ~自分にはあれもこれもないと、無いことを悩んだり、悲しんだりしてきました。

私は高校生の時に、交通事故によって右足の一部を切断しました。その後、いつもどこかで、「あの事故のせいで満足に走れなくなってしまった」とか、切断した足のおかげで、出来ない事をあれやこれや嘆いている自分がいました。しかし、無くしたものも大きかったけど、実は得たもの大きかったのだと、改めて考える事ができました。その時、入院した病院の医師の勧めから、看護師を目指し、当時はまだ数少ない男性看護師という職業を選択しました。病気と闘っている患者様と共に悩み、共に成長してこれた自分があるのも、この仕事を選んだおかげだと思っています。

メンタルで学んだ、「足らん事たる身こそ安けれ」という言葉があるように、足らんけどハッピーと思えば素晴らしい。なにげない日常、ちょっとした出来事の中に幸せを見つけられる人は素晴らしい。と言っていた言葉を聞いて、自分はこれまで「欠けている自分に焦点が当っていたんだ」と気づかされました。本当は、自由に使える両手があり、悩んだり喜んだりすることが出来る。美しいものを美しいと感じる目や、耳がある。何気ない日常の中で起こっていること、そんななにげない事を幸せと思える人生と、何も感じられない人生より、足りない事を悔やんでいく人生より、今ある幸せをかみしめられる人生をおくりたいと思います。

最後に、音楽療法で学んだ時のことを振り返って見たいと思います。講座の最後に自分が5歳の頃の両親の事を考えていくというワークがありました。私は両親と祖父母、兄弟3人の7人家族の末っ子として生まれ、何不自由なく育てられました。父は厳格で、幼い頃から、寡黙で近寄りがたい人でした。私が高校に上がる頃に、祖母が子宮がんで亡くなり、祖父は脳梗塞で倒れ肺炎で亡くなりました。母は交通事故に合い入院、次々と家族の不幸が重なりました。

父は兼業農家で農家とタクシードライバーをしながら一家を支えてきました。私は高校の入学式を終え、最初の登校日に父の訃報を聞いて、急ぎ帰宅しました。死因は焼身自殺でした。周囲の人の気づかいにより、結局父の遺体を目にすることはありませんでした。
遺書も無かったため、自殺の原因も分からず、私達、残された家族は「なぜ」という想いを心に残しながら月日が経ちました。時々、なぜ父はあのような姿で死んでいかなくてはいけなかったのだろうと考えたりもしました。

この音楽療法で父が死んだ時と同年齢になった私は、きっと父も、今の自分と同じように、仕事や家庭で様々な悩みを抱えていたんだろうなという事を、改めて考えさせられました。なんで、これまで“こんな当たり前のこと”にも気づけなかったのだろう、それは私の親に対する「固定観念」があったのだと気づかされました。
私は「親は泣き言を言わない」「親は強い存在」そんな思い込みを抱いていたんだと思います。父は家族に次々と起る病気や仕事のストレスを抱え疲れ果ててしまったのでしょう。でもそんな思いを誰にも打ち明けられず、ひとり淋しく死を選択したのです。どんなに淋しかった事でしょう。どんなに切なかった事でしょう。今父の想いを少しでも感じることが出来た事で、お父さん、あの時は大変だったね。お疲れ様でしたと、心の底から素直に感謝することが出来ました。

それからは、厳格で怖かった父が、身近な存在になりました。小学校の運動会で、PTAが行う俵担ぎ競争に出場し、物凄いスピードで、1位になった父は、私のスーパーヒーローだった事や、畑仕事をしながら、子供達のキュウリを使ったチャンバラ遊びを楽しそうに見つめる父の暖かい眼差しを想い出して、父も1人の人間であり、強さや弱さを持った人間だったんだなと思うことが出来ました。今は、ただ天国の父に子供の頃に伝えられなかった“ありがとう”のメッセージを贈りたいと思います。

私は、この学びを活かして、残りの人生を思い切り楽しめるようにしていきたいと思います。だって楽しい人生を送れるか、送れないかは全て自分が決める事ができるから。
「過去と他人は変えられない」・・・そうです、変えられるのは「自分と未来だけなのです」そう考えると、なんだか素直に笑顔が出てきます。人は楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなれるんですよね。

本当に楽しく学ぶ事が出来ました。今後も再受講をしながら、自分を高めていけるようにしたいと思っています。

 

~受講生のレポートより抜粋~
  紹介スタッフ:鈴木

看護師という忙しいお仕事の合間をぬって受講されていた大空さん。
一つ一つの講座から、たくさんの学びを得られ、日常生活の中に役立てられていらっしゃいました。
衛藤先生がよく講座で言われる、「なにげない日常、ちょっとした出来事の中に
幸せを見つけられる人は素晴らしい。」という言葉。
この言葉を聞いて、ご自身の足の一部を切断という経験も、それがあったからこそ、
今の仕事を選択することが出来、充実した毎日を過ごすことが出来ていると思うようになられた
というのを拝見した時、本当に講座のメッセージをしっかりと受け止めて下さっていることに感動しました。

やはり、人は自分自身の欠けている部分に目が行きがちだと思います。
「なぜ、自分だけ不幸なんだろう」「なぜ、自分だけこんなに辛い毎日なんだろう」と。

でも、私もメンタルの講座を受けて、自分の欠けているところにしか焦点があたっていないことに気づき、
足りているところに焦点を当ててみると「自分はこんなにも幸せな毎日を送っているんだ」ということを
改めて実感し、それから生きるのがとても楽になったのを覚えています。

そして、お父様とのことも、当時のお父様の立場になってみれば、
お父様の辛かった気持ち、寂しかった気持ちがわかり、
心から素直に感謝の気持ちがわいてきた大空さん。
突然、自ら死を選ばれたお父様。メンタルの講座を受講するまでお父様の死を
心の底では受け入れることが出来なかったのかもしれません。

私も祖母が自殺しているので、「なぜ?」という気持ちが強く、
長い間その死を受け止めることが出来ませんでした。
でも、メンタルの講座を受けてから、祖母の死の意味、祖母が残してくれたメッセージを
自分自身の中で見つけることが出来、感謝の気持ちがわいてきました。

「幸せは与えられるものではなく、自分自身で見つけるもの」
「物事はすべて意味あること。人生の中で意味のないことは何一つ無い」・・・
衛藤先生が繰り返し講座で話されるメッセージです。

多くの受講生の方が、講座でこの言葉にめぐりあい、ご自身を振り返り、不幸と思っていたことが
実はとても幸せなことだったんだ、自分の気持ち一つで人生は不幸にも幸せにもなれるんだ、
と気づいていかれます。
そう、自分自身が「不幸」になるか「幸せ」になるかを選んでいるんですよね。
大空さんはメンタルで「幸せ」を選ぶことが出来たんだなと、改めて思いました。
これからも、大空さんの毎日の中で、幸せがたくさん見つかることを願っています!