人は人の「間」で生きている。

      2019/04/21

  ある女性に「今年の抱負は?」と質問すると、真剣な顔をして「大人の女性になるためにあまりハシャがないようにする」と言いました。続けて、彼女は「わたし、笑い声が大きくないですか?子どもの時から『貴女がいると、大きな笑い声や話し声が聴こえてくるのですぐにわかる』と言われてきたので…」と真剣な顔で言いました。

 僕は驚きました❗️

 なぜなら、彼女の魅力は、鈴が転がるようにコロコロ笑う声と元気さだったからです。

 「先輩に言われるんですよね。貴女は『リアクションが激しい!』って。」

 人はマイナスな言葉に不思議に心を支配されてしまいます。

 

 

 周囲からのマイナスの意見は、自分を知り、高めるキッカケになりますが、そのマイナスの意見を言った人が、本当にこちらの為にプラスで言っているのか、自分の劣等感によるいら立ちから言っているのかをチェックすることも大切です。

 ある部下が家を購入すると言った時に、その上司が持ち家でないことに心の奥で劣等感を感じていて「君は今そのような時ではないだろう💢そんな家を買うなんてことよりも、仕事に集中すべきではないのか💢」と言ってしまう。これは相手の為ではなく、自分の負の感情の攻撃かもしれません。

 ある学生が「〇〇大学を受験したいと思っています」と指導の先生に告げた時に「お前が〇〇大学を合格したら、天地がひっくり返るよ」と大笑いされました。その学生は見事に〇〇大学に合格しました。後に、その指導の先生が、若い頃にその大学の受験に失敗したのだとわかりました。自分より勉強ができないと思っていた生徒に、自分が落ちた大学を受験することに不愉快さを感じたのかもしれません。

 隣のご主人が昇進した話や、隣の子どもが進学した話を聞いて、気分が悪くなったり、不機嫌になったりする瞬間に、自分の劣等意識をかいま見る時があります。

 もちろん、いかにも周囲に自慢をして「自分を認められたいアピール」をする人もいます。それも、その自慢をすることで周囲に「認めてよ💢」と言う人もいます。ただ、そう言う人は、どんな会話からも自分のアピールに、周囲を引き戻そうとしたり、自分の話し以外は無関心であったり、誰と会っても、自慢話に持って行くので、周囲からは疎んじられて人間関係が続かないのではないでしょうか。

 でも、そんな自慢ではなく、日常の何気ない会話やフェイスブックや、インスタグラムの内容にも、1日ふさぎ込むことがあるなら、自分を見つめるには良いキッカケです。そんな時こそ自分の心を学ぶ時です。

 自分が人生を楽しんでいる人は、人の幸せに拍手をしてあげられます。そんな人は他人の成功を「おめでとう❣️」と言える状態にあるのです。

 人は人の「間」で生きています。だからこそ、人の間で起こることは自分を知りうるチャンスなのです。

 人の言葉や文章で落ち込みやすい人、人を無意識に引き下げたくなる人、人の言葉を無視して自分をアピールしたがる人も、今年は「自分を深く知る一年」にしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 


 

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