互いに縛り合う関係と自由でも一緒にいたい関係

      2019/04/21

 結婚でも、恋愛でも、人は自由なのです。 

 男性は、誰もが女性から生まれ、最初に出会った存在が女性です。さらに、人生の最初に、食事から身の回りの世話をしてもらうのも女性なのです。 
 ですから、男性は潜在意識の中で、女性に見捨てられることを無意識に、多かれ少なかれ恐れていると言われます。 

 カウンセリングをしていると、数時間もネチネチと奥さんに、話し合いと言いながら、心理的に優位に立つために、理詰めで追い込むご主人がいます。 

 当然、そのようなストレスは、スゴくエネルギーを消耗するので、女性は話し合いをする前に「そうですね」と、最初から白旗をあげ、相手に従ったように振る舞います。これは、理解したのではなく、裏のメッセージでは、女性が消耗戦に、心のストレスを避けるために、話し合いを回避しただけなのです。 

 これに気がつかない男性は、突然の離婚や相手からの「別れましょう💔」という申し立てに大いに驚きます。

 配偶者の死別に対する調査では、どのデーターも、女性よりも、男性のほうがストレスが大きい結果がでています。ですから、奥さんに先立たれた場合、ご主人はストレスから、大きな病気に見舞われたり、奥さんが亡くなってから、すぐに死亡する率も女性の数倍も多いのです。 

 これは、生活の大半を女性に依存している率が高いからです。 

 だからこそ、男性は無意識に女性が離れて行くのを恐れています。 
 そこで、心的に自立できていない男性は、女性を経済や腕力で抑えつけるのです。 
 このような男性が無意識に恐れるのは「女性の自立」です。 

 


 DV(ドメスティック・バイオレンス)はもってのほかですが、夫が奥さんに与える心的な圧力もあります。それはこんな言動でわかります。

 「お前が外に出て何ができる、社会活動はそんなに単純じゃないんだ!」「どうやって、家を出て君が生活出来るんだ!」「君が働いていた頃とは、今の時代は違っているんだぞ!」そう言った言葉の暗示で、奥さんの自立を阻もうとしたり、女性にマイナスな、言葉のシャワーを浴びせて、長い年月をかけて相手の自信を失わせ、女性の本来あった輝きを失わせる夫がいます。 

 それでも女性が、負けないで自立に向かおう(就職、資格取得)とすると「家のことはどうするんだ!」「主婦の役割もしっかりと出来なくて、何が学びだ!」または、相手が出かけようとすると「その日はゴルフに行くから、君がいないと困る」とか、中には体調を壊して、大切なパートナーの約束を阻止する人もいるのです。 

 また、女性が世間体を気にする存在だと知ると、いかにパートナーが主婦として、ダメダメかを、親戚や友人に愚痴って、相手の社会的地位を引き下げ、パートナーへの連絡を「忘れてた…」と、ワザと伝えなかったりする。

 だから、僕は結婚する女性には、あえて仕事を辞める必要がないなら、続けておいたほうが安心だよ。と、アドバイスをしています。なぜなら、ウエディングの語源は賭博の賭けるから出来ています。大いなる賭けに破れた時の保証は、お互いの自立性だからです。 

 これからの時代は、男女がお互いに社会的にも、人間的にも、高め合っていける、理想的なパートナーシップを学ぶことが大切なのだと思います。 

 パートナーが成長することは、自分の成長にもつながる。それを、お互いに応援できるのが理想的なパートナーシップだと思っています。縛り合い窮屈になる二人から、互いの自由を尊重しながらも一緒にいる二人。

 二人よりそいながら、そこに空間がある。なぜなら、人間は人の「間」と書くように、人にはそれぞれに空間が必要なのです。 

 気弱な男性が言います。「でも、相手が自立して、自分を見限ったらどうしたら良いのでしょうか💦」って、そうならないくらいに、君も自分磨きに精を出すことじゃないかなぁ、と答えています。

 そして、そんな努力している君を見限るようなら「こちらから願い下げだ❗」と言えるくらいに、君自身が自立した男性になろうよ。

 

 

 

 

<<よければYouTubeも見て下さい。>>
 

 

 - ブログ

>