タイムポケット

      2022/03/12

 部屋の窓を開ける。こんな何でもないことでも、ゆっくりと時間の流れが変わるのがわかる。近くの園から子どもたちの声が聞こえ、鳥のさえずりが聞こえる。いい家だと思う…

 ごめんなさい。これはリフォームのコマーシャルではありません。

 どんな場所でも、「ゆっくり眺めれば発見する幸せ」は見つけられるはず。今まで休みもあった。長期の休みも… 
 ただ体調不良は休みではなく、強制終了だから。ましてコロナは動いてはいけない。

 ご心配かけた皆さんに申し訳ないと思いつつ、同時に優しい言葉も多くいただいた。心が温かくなる…窓から冷気は入るのに温かいメッセージに熱いものがこみ上げる。「本当に、ご迷惑とご心配をかけました」と申し訳ない気持ちを誰に伝えても、必ず「謝らないで」のメッセージが返ってくる。「誰も責めないんだ…」

 ゆっくり流れる時間の中で、コロナ禍での昨年の東京、大阪の大きな教室開講の終了。オフィスの引っ越し、娘の悪性リンパ腫の宣告。愛したスタッフの卒業…20年近くたまった倉庫の片付け。LINE@公式開設に伴う無料特別講座の収録…

 おそらく心も身体も疲れていたのかな…とベッドの中で考えた…すべて棚卸しなのだと。

 娘が入院する時に教えた催眠暗示力の凄さを、僕が模範となって、高熱になった身体でコロナウイルスを駆逐してやると。まるで「鬼滅の刃」の全集中の呼吸で細胞の中のウイルス🦠にめがけて全エネルギーを注ぎ込む。司令塔の樹状細胞、T細胞、NK細胞の鬼滅隊の柱達が侵入者に襲いかかるイメージ。

 熱がすごく上がる上がる。なぜか気持ちいい??マゾですか?違います!

 心の中でウイルスに対して「誰に取り憑いた!」「誰の身体に入った!」怒りをウイルスに目がけて集中する。この時の体温が39.4℃。(これは良い子はマネをしないで下さい。解熱剤を飲むべし)家族もホテルに避難して好き勝手できる。

 そうしてると不思議と「熱が下がる」と確信を持てた瞬間があった。身体の緊急事態に神経が鋭敏になり身体のサインが読み取れる。あれだけ下がらなかった熱が催眠のイメージ誘導を始めてみると、見る見る間に面白いほど下がって36℃台に。そうすると喉で痰が絡み出す。そうウイルスが死滅し始めている証拠。自然治癒力が最大値に上がる。免疫細胞の鬼殺隊柱グループがウイルス狩りに手をゆるめない。

 ぜんぜん咳込まなかったのに咳が出る。身体の外にウイルスが飛び出したがっている。「ここ環境よくないです〜(ウイルス談)」取り憑いた場所が悪かったね。ご愁傷さま…

 そして、闘い去って今 穏やかな時間が流れています。落ち着く家だと思う。窓から風が抜けてゆく…

 避難していた妻が一時的に帰ってきた。「そんなに熱上がったの!解熱剤の場所、電話で教えたのに…」と。僕は理由は言わない。「でも『すごい熱が出ると細胞が生まれ変われる』と言うからよかったんじゃない」と信憑性のない前向きな情報。その言葉は秘かに信じようと思ったよ。

 そして、妻が僕がコロナになって良かったと言う。もしスタッフの誰かだったら「予防接種してないからだ」「気合が足らない」と言葉で言わなくても思ったりするでしょ。「言わないよ!」

 俺!そんなやつ……

 ……かもしれない。でも、これは神様からのプレゼント。スタッフも含めて…休める。

 そんなこと思いながら、心配して帰って来た妻にウイルスを移さないように無言になる。

 今、コロナウイルスが🦠僕の中から逃れようとしているから…そう「風の谷のナウシカ」の腐海の瘴気一息吸い込むと肺が壊れる。

 僕、王蟲状態だから。

 窓を開けて風に流れるベッドの中で細胞が生まれ変われるなら…もっと強くなりたいと思った。

 応援の言葉を僕にくれた、人々に報いるために…

 最後になりましたがLINEを通して、いただいた沢山のお見舞いのメッセージをありがとうございます。

 もうすぐ復活します!

   

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心理カウンセラー衛藤信之
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