Home 受講生の感想レポート しあわせや感謝に焦点を当てて─嫌いだった自分へ
しあわせや感謝に焦点を当てて─嫌いだった自分へ

大阪校  松尾 英和さん(34歳 男性)


何もない自分が嫌いでした。
 以前の自分は、仕事をしても、全然幸せを感じない。

 人間関係においても、人の気に入らないところばかりが目に入る。
 正に劣等感の塊でした。

 もう、そんな生活を何年も続けて、そんな自分に嫌気が差していました。

 「何かを変えたい!」

 そう思った自分は、今までとは全く違う、その少し前に、過去の経歴とは全く畑違いの、IT関係の営業会社に就職しました。

 いつしか、できる限り対人コミュニケーションが少ない仕事ばかりを選ぶようになっていました。
 一人でも比較的、黙々とできるような作業ができる仕事を選ぶことで人との接触を少なくしていたように思います。

 人間関係が煩わしい。

人と関われば、関わるほど、自分の足りない部分、嫌な部分ばかりがクローズアップされていくように感じてしまう…

 でも、そんな自分にも、さらに嫌気が差したのか、人と関わり、その成果が自分の収入にも反映するような営業会社で仕事を始めました。

 でも、全く売れない。

 売れない自分が嫌だったし、周りからもどんどん取り残されていくような疎外感を覚えるような毎日でした。
 加えて、超過勤務も相まって、数ヶ月で仕事に行けない状態になりました。
 体調不良と軽度のうつによる、休職。

 そして、その後退職。
 何もかもが、うまくいかない。

 やっぱり自分は、ダメなんだ。
 そんな自分の人生を呪うような日々だったような気がします。

 でも、それ以上に、そんな何をやってもうまくできない自分自身のことが嫌でした。
 自分が嫌だから、何とかしたい。

 でも、やることなすこと、不満足な結果で、余計に嫌になってしまう…

 そんなマイナスなスパイラルの繰り返しの状態になり、純粋に「自分を知りたい!」と思うようになりました。

 メンタルに通う動機になったのは「心理学を勉強したい」というよりも、「自分を知りたい」という切実な想いからでした。

 なぜ、いつもうまくいかないのか?
 なぜ、いつも幸せを感じることができないのか?
 なぜ、いつも劣等感に包まれた状態にあるのか?

 その答えを求めて、メンタルに通わせていただくようになりました。

 「自分を知りたい!」という意欲で通い始めましたが、毎回の講座は笑いと涙に包まれるような講座ばかりで、まるで毎回セラピーを受けているかのようでした。

 講座に通えば、元気になる。

 そして、その元気を、周囲の人にシェアしたり、また学んだことを実践することで、自分だけでなく、周囲の人も元気になることを知り、毎週講座に通うようになりました。
 社会に出てから、こんなにも楽しい時間、出会いがあることが不思議でもあり、また感動でもありました。

 その中でも、自分が変わるきっかけになった言葉がいくつか、ありました。

 その一つが
 「I Love You because you are you」
 この言葉をいただいた瞬間。
 涙がこぼれ落ちたことを覚えています。

 ずっと、認めてほしかった。
 自分に自信がないから、認められたい。
 でも、認められないから、苦しくなる。
 そんな自分が嫌いになる。

 そんな自分が持っていたパターンに気づくことができ、「自分が自分であってもいいんだ」と初めて思えたような気がします。

 自分を認めることができることで
 周囲にいる人も認めることができたことで
 講座を通して、色んな方々と出会うことができるようになり、
 そこで出会った方は、かけがえのない友人であり、
 仲間、先輩でもあります。

 「自分」という存在を、自分自身が否定することは、何にも増して耐え難い、辛いことだと思います。

 そして、辛いのは出来事ではなく、その出来事を通して、自分を苦しめることなのだ、と思います。

 正直、これからも、自分が嫌になったり、自分を否定することが、ときにあるかもしれません。

 完璧な人間ではない、不完全な人間ですから…

 でも、その不完全さを嫌い、呪うのではなく、「それでも、いいじゃないか」と思える自分でいたい、と思います。

 講座で学んだ「ゲシュタルト療法」
 不幸に焦点を当てれば、しあわせは背景になり、しあわせに焦点を当てれば、不幸は背景になる。
 否、そもそも「不幸だ」と考えるのも、自分の思い込みであり、とらえ方。

 いつも、しあわせや感謝に焦点を当てて、生きていけたらいいな、と思っています。

 そして、できるだけ自分が経験した、この感覚や感情を分かち合える自分でいたい、と思っています。

 自分も笑顔でいて、そして、周りの人も笑顔でいてもらえるように。

 最後になりましたが、講座で大切なことを伝えてくださった衛藤先生はじめ先生方、
 講座を心地よく受けさせてくださり、いつも笑顔でサポートしてくださったスタッフの
 みなさん、ボランティアスタッフのみなさん、共に学ばせてもらった受講生のみなさんに心からの感謝をお伝えしたいと思います。

 ありがとうございました。

 

~受講生のレポートより抜粋~
  紹介スタッフ:磯馴 

松尾英和さんとは、ぼくが講座に通い始めたほぼ同じくらいの時期に共に学びを育んでいました。

 ぼくは、一度講座を受け終わっても、そこからずっと毎回リピート受講を繰り返していたのですが、松尾さんもまた同じようにリピート受講を繰り返していて、いつも顔を合わせていました。

 研究コースも大阪20期として共に学び、その学びを終えた後も、サポーターとして共にメンタルでお手伝いをさせて頂きました。

 そして、気がつけば共にセミナー講師として仕事をするようになり、ジョイントしながら全国でセミナーをするようにもなっていった。 

 ぼくが日本メンタルヘルス協会で出逢った仲間の中で、一番関係が深い方です。

 その松尾さんが変わるきっかけになった

 「I Love You because you are you」
 (あなたはあなたのままでいい。それだけで、愛される価値がある)

という言葉は、ぼくにとっても一番変わるきっかけになった言葉でした。

 お互い、『認められたい』という気持ちが強く、劣等感を抱えていたことが原点。
 このレポートを通して、改めて似たもの同士だと実感しています。

 ぼく自身、今でも『認められたい』という気持ちと、劣等感がまったくなくなったという訳ではありません。

 ふとしたときや、自分でも気づいていないときに、そういった感情が浮かび上がっていくことがあります。

 弱いからこそ、強くなりたいと願い、
 自信がないからこそ、自信を持とうと前向きになり、
 認められたいと思っていたからこそ、ダメな部分を包み隠してしまう自分。

 松尾さんがレポートの中で

 『不完全さを嫌い、呪うのではなく、
 「それでも、いいじゃないか」
 と思える自分でいたい』

 とおっしゃるように、ぼくも完全な人間になろうとするのではなく、不完全な自分を受け入れてあげて、ダメな部分こそ愛せるように、日々自分と向き合っていきたいと思います。

 現在、松尾さんはメンタルで学んだことを活かし、『メンタル・コーチ』として、学生・主婦・会社員・起業家・自営業者などなど、様々な方の、その人が持っている素晴らしさを引き出していくサポートされています。

 メンタルを共に学んだ仲間として、共に活動をしているパートナーとして、
 そして何より、心友として。
 これからも、お互いに磨き合える関係でいられればと思います。

 松尾さん、素晴らしいレポートをどうもありがとうございました!